最も基本となるのは購買力平価説という考え方です。これは、為替レートは通貨と通貨の購買力の比率で決まる、というものです。たとえば日本で百五十円するハンバーガーが米国で一ドルで買えるとすると、一ドルは百五十円に相当すると考えるわけです。しかし日本でハンバーガーが二百円に上昇すると、円の価値は一ドル=二〇〇円に下がってしまいます。逆に米国でハンバーガーが一ドル五十セントに値上がりすると、円相場は一ドル=一〇〇円に上昇します。ここで重要なのは、モノの値段です。ハンバーガーだけでなく、広く国全体の物価水準を尺度として購買力を見れば、それが為替レートに反映されていくと考えられます。つまりインフレに苦しんでいる国ほどその通貨の購買力は低く、為替レートは下がると見るわけです。この考え方は為替レートが長期的に落ち着くべき水準の見当をつけるのに役立つといわれています。